マルタにはたくさんの美味しい料理がありますが東京23区よりも小さい広さで
どのように多くの農作物を育てているのか疑問に思う方もいるでしょう。
実際僕も初めてマルタを訪れるまでは同じような疑問を持っていました。
- マルタで農業はあるの?
- 特産品は何だろう。
- 野菜は輸入品が多いんじゃない?
そこでマルタ共和国が抱えている問題点や特産品などあまり紹介されないマルタの農業に関して紹介していきます。
この記事を監修している編集者
「布団の中からマルタ」編集長。学生の頃、マルタ長期留学を経験。以前までマルタで暮らしており、現在は、留学サポートや365日マルタの情報を確認。今後は観光本の出版、マルタで永住権取得&会社設立予定。
マルタで農業に使える土地はどれくらい?
農業は土地があればどこでも出来るわけでありません。農地へと外部から人工的に水を供給して、水路を作り田畑に必要な水路を作ったりする必要があるのです。
当然のことながら、建物や道路があるため、マルタでは約10万haしか農地が作れない計算になります。
農林水産省のデータによると、令和元年日本の耕地面積及び作付延べ面積は402万ha。
農林水産省:農地に関する統計
マルタでは日本と比べて、2.5%の広さで農作物を栽培する必要があるんだね!
農業の国内総生産は3%以下!
少ない面積の中で農業を行わなければなけないかわかったところで
実際、どれくらいの農作物が国内で生産出来ているのでしょうか。
農業が出来る面積が少ない上に農業に従事する人数が少ないことが国内総生産が低い原因ともなります。
2018年から農業が大きく変わった
マルタ農業を大きく変えた出来事がありました。
それは、2004年 欧州連合加盟です。
マルタの通貨がマルタリラからユーロに変わったり、ユーロ圏内へと渡航が楽になったりと農業も大幅に変えられていきました。
具体的には次のようなことを行いました。
国家農業政策2018-2028を定めた
2018年から2028年の10年間で農業を発展させていこうとする政策です。
農業技術を発展させ、繁栄させる手段を提供することにより、農業技術をより持続可能な方向に導くことを目的としています。
農業に関わる政府機関、民間部門の代表者、農家に明確なビジョンを与えることで同じ未来を創造して活動したい考えがあります。
この政策には4つのポリシーが存在します。
- 品質に焦点を当て、多様化を促進することにより、アクティブな農家と家畜飼育者の競争力を高める
- 費用対効果の高い農業ビジネス部門を創設することにより、若い農民の参入を促進
- 地域の気候条件に適応することにより、農業活動の持続可能性を促進
- 農地が農業目的および関連する活動のために本物の農家によって管理されていることを徹底する
現在、進行中であるもののこれからマルタの農業はさらに良くなっていくことでしょう。
マルタの特産品
マルタではウサギ肉を食べたり、イタリア文化からパスタやピザ、レモン、ヨーグルトなどが有名ですが国内で生産している農作物はどのようなものがあるのか。それは日本人がよく口にする屋さんでした。
ジャガイモ
ヨーロッパでは栄養価が高いことから「大地のリンゴ」と呼ばれており、
初めてジャガイモに接したスペイン人がトリュフと勘違いしたという逸話があるほどです。
ジャガイモは春植えと秋植えがあり、1年に2度の収穫期がきます。
そのため、38,000トンの総農業生産量のうち32,000トンが生産され、全体の85%をじゃがいもが占めています。
じゃがいもはマルタ語でPatataといい、レストランのメニュー欄に記載されているのもよく目にします。レストランでは英語の表記のメニューなのでマルタ語を覚えていなくてもなんら問題はありませんよ♪
トマト
イタリアでは「黄金のリンゴ」、フランスやイギリスでは「愛のリンゴ」と呼ばれ、古くからヨーロッパでは値打ちの高い作物をリンゴと呼ぶ習慣があるんです。
マルタではピザやパスタはもちろんのこと、肉や魚に限らず、多くの料理に盛り付けされています。
トマトはマルタ語でTadamとなります。
最後に
限られた土地の中で、政府や農家の努力によって支えられているマルタの農業は政策や技術の向上によってさらに伸びていくことでしょう。
観光している中でたまたま田んぼを見つけた時にはマルタの中でも少ない貴重な場所ですので是非、写真に収めてみてはどうでしょうか。
こちらからは以上です。
コメント