日本にかつて、侍や武士がいましたがマルタなどのヨーロッパではナイトと呼ばれる騎士がいました。
日本人にとっての聖書とは「武士道」であり、私たちの根底には武士道が宿っています。
反対に、マルタ人には「騎士道」が根付いているのです。
武士道と騎士道にはどのような違いがあるのか紹介していきます。
武士道とは?
日本の武士階級に発達した道徳。鎌倉時代から発達し、江戸時代に儒学思想と結合して完成した。
忠誠・勇敢・犠牲・信義・廉恥・礼節・名誉・質素・情愛などを尊重した。出典 コトバンクーデジタル大辞泉の解説
いわば、武士道とは信念のようなものである。
- 武士にとって裏取引や不正な行いほど許せないものはない。
- 勇気を持ち、勇気とは精神的側面での落ち着きであると考える。
- 決して驚かされたりせず、何が起ころうとも心の平静さをかき乱されない
- 武士は切腹を迫られている状況でも、心情を表す詩歌を詠う余裕すらある。
「武士道」
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自分のことは自分でやりなさい。
武士は戦に出て、女性は家を守る。
女性は名前ではなく、女子(おなご)と呼ばれ、武士でない階級の者は武士に逆らえずに下級の身分にいることが悪いとする考えを持っている反面もあります。
これらの考えがあるとともに
「武士道は犠牲」も尊重しています。
自分の身を捧げて、犠牲となり誰かを守る。特定の殿の命を守るために自分の命を犠牲にする精神。
この精神が今でも根付いているので、
- 会社のために働くことが美徳とされる社会
- 安い賃金で働いて、残業ばかり
- 自分の生活が苦しくなっても会社に迷惑がかかるからと仕事を休まない。
武士道で恩恵を受けているのは社長(殿さま)で根性のある女性が多いことが特徴。
騎士道とは?
中世ヨーロッパにおける騎士の精神的支柱をなした気風・道徳。
忠誠・武勇に加えて、神への奉仕・廉恥・名誉、婦人への奉仕などを重んじた。出典 コトバンクーデジタル大辞泉の解説
いわば、騎士道も信念のようなものである。
- 騎士は紳士たれとする考え。
- 王様が主君なのではなく妻が主君。
- 騎士たる者、遠征の際は就寝時以外、剣を身につけるべし
- 神様が悲しむことをしてはならない。
「騎士道」
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身分の弱い人であっても助けなさい。
戦いも大事だけど騎士の生活も大事
女性は子孫を残す道具ではなく、大切にされるべき存在として考えられ、騎士ではない身分の者に対しても擁護し、弱い人には手を差し伸べる。
そのため、騎士は強いだけではなく人間的にも
エリートであれとする精神があるのです。
騎士道は婦人への奉仕も尊重しています。
騎士は皆、エリートであることが前提なので自分の身を捧げて、犠牲となり誰かを守ることはなく、特定の殿の命を守るために自分の命を犠牲にする精神はありません。
この精神が今でも根付いているため、
- 年齢は関係なく、優秀な人材が出世する
- 自分で考え、自分で動くことが求められる
- 女性に優しくするのは当たり前のこと
イギリスが「紳士の国」と呼ばれている根源はこの騎士道精神が由来しているのです。
紳士的な男性が多いことが特徴的。
最後に
本記事では騎士道寄りの紹介をしましたが武士道の良さもたくさんあり、どちらの考え方が優れているかではなく、
自分にはどちらの精神が通っているかを知ることが大切です。
近年、日本文化も騎士道精神に近づいており、家事は女性だけがするものではなく、男性がすることは当たり前であり残業や働き方に対する考え方も変わってきました。
マルタの国民には騎士道精神が流れているので互いの精神を理解することでよりよい、関係性になるでしょう。
こちらからは以上です。
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