マルタの気候や紫外線などの対策はしていても、案外、見落としがちなのが水道水に関する問題です。
日本では当たり前のように水道水を使い、問題なく生活をしていたでしょうがマルタでは、【水道水】が災いの元になりえる可能性があります。
安心に過ごせるように、マルタの水道水事情について詳しく紹介していきます。
この記事を監修している専門家
「布団の中からマルタ」編集長。学生の頃、マルタ長期留学を経験。以前までマルタで暮らしており、現在は、留学サポートや365日マルタの情報を確認。今後は観光本の出版、マルタで永住権取得&会社設立予定。
マルタの水事情はどうなってるの?
マルタ島は水の浸透と地下貯留のための好ましい条件だと言われています。
公共用水供給の主な供給源は、何世紀にもわたり主な海面下の地下水位でしたが、恒久的な河川や湖がないこと、そして海へのかなりの流出があることで、水の供給に問題が生じていますが、徹底的な逆浸透脱塩プログラムで対処されているようです。
簡単に言うと圧力を利用して、分離する方法で海水や地下水などの塩分を含んだ水から塩分を除く作業のこと。
マルタの1日の水需要の約半分は、島全体の淡水化プラント(海水を処理して淡水を作り出すこと、及びその設備)によって供給されています。
要するに日本のような川からの湧き水もなく、水源もないため、水道水は海水をろ過したものを使用しています。水は大切な資源となるので夏場は観光客も多く使用頻度が高いため頻繁に断水も行われます。
マルタでは水道から出てくる水が違う?
海外企業が販売している水(Volvic、CRYSTAL GEYSERなど)は味が違い美味しくないと感じたことありませんか?
それは軟水と硬水の違いです。
国 | 水道から出てくる水 |
---|---|
日本 | 軟水 |
マルタ | 硬水 |
日本を含むアジア圏の国々やイギリスなど島国は基本的に「軟水」ですが
マルタなどヨーロッパの国々は基本的に「硬水」を使用しています。
マルタも島国ですが水道水は硬水なんです。
普段、硬水に慣れていない日本人が飲んだ際に問題を起こす可能性もありますので詳しく紹介していきます。
硬水が及ぼす2つの悪影響
①飲むと腹痛になることがある
天然水は地中にしみ込んだ雪や雨水が地層中で汚れやゴミを濾過し、地層中のミネラルを吸い取って湧き出しています。
日本は国土が狭く地層に浸透する時間が短いですが、反対にヨーロッパや北米の大陸では地層に接する時間が長いことで、硬水と軟水の違いとなります。
そのため、硬水には多くのミネラル分が含まれており、口当たりが重いのが特徴です。
個人差はありますが、日本人が慣れていない硬水を飲むとお腹が痛くなってしまうこともあります。
硬水はそのまま飲むと胃に負担がかかってしまいますが
沸騰させるとお腹が痛くなる可能性はかなり低くなります。むしろ
- 肉を煮込む調理法
- パスタなどを茹でる
- パエリアや炒飯などの焼き飯
これらの料理は硬水を使うことによってさらに美味しく調理出来ます。
マルタではウサギ肉を食べる文化があり、スーパーでも市販で売られています。せっかくマルタで調理する機会があるのならウサギ肉を煮込んで食べてみるのも良い経験になるでしょう。
②シャワーを浴びると髪に影響
硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムが髪のたんぱく質に付着してしまうことで
キシキシ・ゴワゴワな感触になってしまい、肌も乾燥してしまいます。
髪がパサパサになるといったマイナス面が挙げられるため、パリジェンヌは3日に1度しか洗わないなんて話も有名です。
敏感な人もいるため個人差はあるものの水自体で髪が傷むため、シャワーの水は変えられないのでシャンプー選びが重要になってきます。
シャンプー選び方と詳しくこちらの記事で紹介しています。
市販でペットボトルを購入して対策!
- 2Ⅼの水が6本3.6€(約440円)
まとめて買うと1本が73円なのでほとんど日本のスーパーと変わりません。写真のようにビニールに覆われているので1本だけ欲しいと考えている時は中から取り出して購入することも出来ます。
軟水の水が簡単に手に入るので気になる方は市販で購入してしまう方が好ましいですね。
最後に
水道水を変えることは出来ないので調理に使う、シャンプーで工夫するなど対策を取ることによって上手に付き合っていけます。
マルタでは軟水のミネラルウォーターも販売されているので飲むのは軟水にして、調理の際は硬水を使う!などして有効活用してみてください。
僕は初めてマルタに行ったとき、硬水が出るなんて知らずにたくさん飲んでしまい、お腹が痛くなりました。元からお腹が弱い方ですが、あなたが水関係で悩まされないことを願っています。
こちらからは以上です。
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